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アーティスト別推薦★Violinist

2003.9.7

ギドン・クレメール Gidon Kremer

Beethoven's violin sonatasベートーベン
ピアノとバイオリンのためのソナタ作品12
第1番ニ長調
第2番イ長調 
第3番嬰ホ長調 
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
1985年録音

5番の「春」、8、9番の「クロイツェル」ソナタは、クラシックファンなら必ずと言っていいくらい知っているだろうが、それと6番くらいで、あとはあまり知られてない。

1番を勉強する事になった時いくつかのレコーディングを聴いた。残念ながら、大して良い音楽だと思わなかった。「これは1番だし...」と思いながら、 ベートーベンの未熟さのせいにした。そう言えば、ナージャ・ソレノ・ソレンバーグの生も聴いたことがあるが、印象に残る良い音楽とは思わなかった。

ところが、これのCDを聴いて驚いた。「わぁ〜、すごい。エネジェテックで素晴らしい!こんな曲だったの!?」とベートーベンの偉大さを再確認した。 当然この二人の演奏に感激したのだが。やっぱりベートーベンはパワフルに演奏しないとダメなのか?2、3番も、この二人の演奏を聴いたら、なぜ、これらが あまり知られてないのか不思議に思えた。5、8、9番に劣らず良い曲だ。でも、彼らのようにインパクトを与える演奏をした人たちがいなかったのだろう。 残りのソナタも迷わず彼らのを買うつもり。ベートベンにも聴いて欲しい。でも、ひょっとして、プロコフィエフがオイストラフに言ったように、 「それはイカン!」と嘆くかもしれないが。クレメールの太い音はオイストラフに似て魅力あるが、これを聴くまで彼の音楽作りには満足してなかった。


シュロモ・ミンツ Shlomo Mintz

Mintz's album プロコフィエフ
バイオリン協奏曲1・2番
アバト(指揮)シカゴ交響楽団
1983年録音

1957年ソビエト生まれのミンツは、幼い頃イスラエルに移住した。パールマンが突然演奏出来なくなり、若いミンツがパールマン代理を勤めた時に生まれた プリンス的バイオリニスト。この作曲家のバイオリン・ソナタも協奏曲同様、洗練され魅的な演奏だ。クレメールと比べて線が細いが、神秘的なプロコフィエフの曲の解釈は抜群だ。

バッハ無伴奏ソナタ、パルティータは、バッハ演奏の巨匠と言われてるヘンリック・シェリングと比べ、リズミカルでフレージングもよく、初めて全6曲退屈せずに聴けた。シェリングの解釈は、 レガ−ト過ぎて、その上速いばかりで聴いてて面白くない。




アルト−ル・グル−ミョ Arthur Grumiaux

Mozart's Sonatas モーツアルト
ピアノとバイオリンのためのソナタ
K.301, 304, 376, 378
クララ・ハスキル(ピアノ)
1958年録音

絶品!ハスキルのピアノとクルーミョのコンビのソナタを越す名演奏があるのか!?

グルーミョのモーツアルト協奏曲もいい。ベルギー出身の彼はピアノもプロレベルで、実際自分でバイオリン、ピアノ両方演奏した録音が一つあるらしい。


クリスチャン・フェラス

Romantic violin Romantic Violin
Jean-Claude Ambrosini (piano)
1960年録音

彼の小曲演奏は最高のレベルだと思う。彼の演奏はゆったりしてて、シンプルで情熱的でグルーミョと対照的。特に、彼の呼吸が聞こえるシューマンの「トロイメ ライ」は大のお気に入り。メンデルスゾーンのピアノ曲「無言歌集」からもハスキーな声が聞こえる。シャミナーデ、デ・フォラなどのスペイン系曲に品のいい情熱が聞こえる。


チョン・キョンファ

コン・アモーレ
チョン・キョンファの愛の喜び
フィリップ・モール(ピアノ)
1985年録音

ジュリアード音楽院でピンカス・ズーカマンとライバルだったキョンファのこの小曲コレクションも素晴らしい。情熱的で意志の強さを感じる。ドビッシーの「美しい夕暮れ」 とショパンのノックターン20番(遺作)は大のお気に入りで、何度も聴いた。(友だちに薦めたら気に入って、ピアノではアシュケナージのが最高と言って録音して送 ってくれた。私も他のピアニストと比べてみたが彼の演奏が良かった。)キョンファはバルトーク、リヒャルト・シュトラウスなど現代に近い作曲家のレコーディングも多い。

余談だが、対照的なズーカマンのモーツアルトソナタを聴いた時、誰にも出せない音色の美しさには驚いた。彼のフランクのソナタはフランス風の解釈で好みでないが、 最終楽章は大変美しい。ズーカーマンはビオリスト(「ブラームスの室内楽」を見てね)、指揮者としても活躍。



[その他注目バイオリニスト]

レーピン

シベリア出身のレーピンは「オイストラフの再来」と言われ、10年以上前に一枚CDを聴いただけで、次に出会ったのは、1999、2000年頃シアトルのベネロヤホールでのコンサートだ。あの時は、ラロのスペイン交響曲を弾いたのだが、もともと私はこの曲が好きでないし、特別な印象はなかった。ただ、一度ジョシュワ・ベルの同曲をライブで観ているので興味あった。ベルの演奏会では、前列の方に座ったので、汗だくだくなのが見えた。難しいパッセージが無事に終わるとホッとして座り直したものだ。そして、またまた、難しい所があると、隣に座ってたおばさんと前に乗り出し、息を殺して見守った。そして、また、ほっとして座り直すという繰り返しが何度かあった。 が、レーピンは何の苦もなく弾いてしまうので、始めに彼のコンサートに行ってたら、あんなに難しい曲だと解らなかったかもしれない。レーピンは夏のシアトル室内楽祭に来る事があるので、一度参加してみたいものだ。


ベルの名誉回復のために付け足しておくが、アメリカでは、レーピンより、ベルの方が音楽性があると言われてるようだ。フィリップ・グラスの「ウェイブ」は絶品だ。




MIDORI

友だちがカーネギー・デビューのビデオを送ってくれたのでゆっくり観て聴いたのはあの時が初めて。モーツアルトはそれほどでもなかったが、技術的に難しいラベルは上手い。R・シュトラウスのソナタは、キョンファのCDが手許にあるので比べる事ができた。私はみどりの演奏の方がずっと好きだ。1999年シアトルでリサイタルがあった ので行ってみた。やっぱり、モーツアルトはいまいちだ。モーツアルトって難しいんだ!つい、グルーミュやズーカマンの演奏と比べてしまう。映画レッド・バイオリンの作曲家、John Coriglianoの曲は大変面白く聴かせてもらった。誰もがブラボーと認めてた。あれも難しそうな曲だった。


マキシム・ベンゲロフ

1974年生まれ。16歳で、カール・フレッシュ・インターナショナル・コンクールで優勝し、解釈でも特別賞を受けた。ロシア作曲家、Shchedrinのコンチェルト・カンタビレ は彼に捧げられた曲だ。ラジオ放送でインタビューと音楽を聴き、なかなかよかったのでさっそくCDを買ってみた。

ロストロポビッチ指揮、ロンドン・シンフォニー・オーケストラ
Shchedrin :コンチェルト・カンタビレ
ストラビンスキー: 協奏曲
チャイコフスキー :メランコリックなセレナーデ

その他注目

作曲家:曲目 演奏者
サラサーテ:カルメン・ファンタシー 作品25 パールマン
フォスター指揮、ローヤル・フィルハーモニック・オーケストラ
バーバー:バイオリン協奏曲作品14 ナージャ・ソレノ-ソレンバーグ
ヴォーン=ウィリアムス:ラーク・アッセンディング アン・アキコ・マイヤーズ