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ダビット・オイストラフの芸術

2003.9.4

イストラフの演奏は、完全に彼のものになっている。テンポも速からず、ゆったりと歌い上げる。多少速め弾いてる曲でも、 なぜかゆったりしてる。まるで、高級車で高速を走ってる気分。彼の語り方一つ一つに感動させられ、飽きる事なく途中で本を閉じようなんて思うこ とは全くない。おそらく、彼独特の線の太さも貢献してると思う。多少音にエッジがあるのは、ガット弦を使わなかったからだろう。(どこかで、 ガットを使わないと読んだ。)メンデルスゾーン、チャイコフスキーはもちろん、バッハ、ベートーベン、ブラ−ムス、ブルッフ、 プロコフィエフ、シベリウスの協奏曲という協奏曲、ほとんど申し分ない。



バッハ/ビバルディ

☆協奏曲1番イ短調 BWV1041/2番ホ長調 BWV1042

☆2台のバイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043

☆ビバルディ:2台のバイオリンのための協奏曲イ短調作品3-8

オイストラフ独奏・指揮、ウィーン・シンフォニー、1962年録音

初めてオイストラフのバッハを聴いた印象は、厳しさ、だった。ロマンチストのオイストラフとは全く違ったイメージだ。私はこの厳しさの中にキリスト教 の神は、容赦なく罰を与える厳しい神なんだと感じてしまった。しかし、スロームーブメントは非常に暖かく、寛容さをしっかりコントラストさせてると思 った。これはダブル協奏曲も含めて言える。ダブルは息子のイーゴーとデュオで息がぴったりと合っている。メーニュインとのバッハの共演もあるらしいの でそれを聴きたい。バッハのソナタ(一つしか録音されてないらしい)を聴いてないので是非聴きたい。これも高く評価されている。


ベートベン

☆「ロマンス」1番ト長調 作品40/2番ヘ長調 作品50

Sir Eugene Goossens 指揮、ローヤル・フィルハーモニック・オーケストラ、1962年録音

☆協奏曲ニ長調 作品61

Andre Cluytens指揮、Ochestre National de la Radiodiffusion Francaise,1958年録音
カデンサはクライスラー作を起用。これだけでも随分違う。

☆トリプル・コンチェルトハ長調 作品56

☆バイオリン・ソナタ

レフ・オボ−リン(ピアノ)友だちが全曲を録音してくれたが、「春」がいい。演奏家によっては、派手で、スピードある「春」だったり、片方が派手な演奏 をし、統一してない「春」もある。それに比べ、オイストラフとレフ・オボ−リンの「春」は、シンプルで、ゆったりと暖かみある演奏だ。ある評論家曰く 「スパイスが足りない」だって。私に言わせると「ちょうどいい加減」です。また、リヒテルとの録音3曲近年発売されたらしい。


ブラームス

☆協奏曲ニ長調 作品77

交響曲2番と同じ時期にかかれた姉妹作品。しかし、交響曲は早くできあがったが、ベートーベンのニ短調の協奏曲を意識したためと、友人バイオリニスト、 ヨアヒムの助言を求めながら書いたためか、ブラームスらしく修正しながら書き上げたので時間がかかっている。ヨアヒム独奏、ブラームス指揮で初演されたが、 その時でさえ、まだ手書きの楽譜だった。落ち着き、渋さ、優しく、甘美ありの美しい曲。1も2も良いがオケはクランペラー指揮の方が好み。

☆ダブル協奏曲イ短調 作品102

始めはフルニエとの録音が気に入っていたが、今はロストロポービッチの方が男性ぽい渋さで気に入ってる。

☆ソナタ1、2、3番

ブラームスの室内楽を参考にしてね。


ブルッフ

☆バイオリン協奏曲1番ト短調 作品21

Lovro von Matacic指揮、 London Sym Orch、1954年録音
ハイフェッツの演奏と比べたが、やっぱり、オトストラフの方がゆったりして暖かみがあり私好み。

☆バイオリン協奏曲「スコッチ・ファンタシー」

Osian Ellis(ハープ) Jascha Horenstein指揮、London Sym Orch
これは借りたレコードで聴いたが、ハープが加わってなんとも優雅で美しい演奏になっていた。


ドボルザーク

☆バイオリン協奏曲 作品53

キリル・コンドラシン指揮、ソビエト国立交響楽団、1954年録音
バイオリン協奏曲中では、マイナーな作品である。短調で始まるが、最終楽章は長調でドボルザークらしい明るい民族的な旋律とスラブの哀しさとが入り交じ り誰もが魅了されるであろう。オイストラフの歌いぶりが見事だ。

フランク

Frank's Sonata

☆ソナタ

リヒテルとの共演で文句ない芸術になっている。フランクのソナタ、ピンカス・ズーカマン(バイオリン)の解釈は最終楽章解釈はチャーミングだが、 フランス風で緊張感があまりなく好みでない。ヨーヨ・マがチェロで演奏してるが、バイオリンの方が深みを感じる。



ハチャトウリアン

☆バイオリン協奏曲ニ短調

アラム・ハチャトウリアン指揮、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団、1965年録音。オイストラフに捧げられた曲で、カデンサはオイストラフ作。未だ彼の 演奏を超えるのはないと言っても過言ではなかろう。


ラロ

☆スペイン交響曲 作品21

Jean Martinon, Philharmonia Orchestra 1955年録音
初めてこの曲を聴いたのはジョシュワ・ベル独奏で、私好みの音楽ではなかった。それから、約10年後、ベルの生演奏を聴く機会があったが、録音されたの とほとんどかわらなかった。ただ、非常に難しい技術を要求するパッセージがいくつもあると言うことと、曲が長過ぎると思った。数年後、レーピンのコンサー トに出かけたが、彼の演奏は難しさを感じさせなかった。でも、やっぱり長くて飽きてしまう部分がある。私は、ラテンぽい、あのねっちょりしたのが好きで はない。音楽の好みは別として、オイストラフ、パールマンが好みの演奏だ。今、聴いているが、なぜかオイストラフのはいやらしさを感じさせない。


メンデルゾーン

☆協奏曲ホ短調作品64

キリル・コンドラシン指揮、ソビエト国立交響楽団

チャイコフスキー

☆協奏曲ニ長調 作品35

キリル・コンドラシン指揮、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団、ライブ録音

ダビット・オイストラフのページを読んでね。


モーツアルト

☆協奏曲

第1〜5番 K.207、211、216、218、219
オイストラフ独奏・指揮、
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団、1971 ̄2年録音

3番ト長調 K.216 オイストラフ独奏・指揮、
フィルハーモニア、1958年録音

モーツアルトのオイストラフは落ち着き過ぎて、音色ももっと明るくてもいいのにと思う。



プロコフィエフ

☆ソナタ1番

リヒテルは好きなピアニストの一人だが、独特で、好きか、嫌いかのどっちかに別れるピアニストらしい。オイストラフとの録音は少ないが、息がぴったり 合って、偉大な芸術家演奏になっている。プロコフィエフのソナタ2楽章は、ソナタ2番のモチーフが聞こえる。

☆協奏曲第一番ニ長調 作品19

Lovro von Martacic指揮, London Symphony Orchestra, 1957年録音

☆協奏曲第二番ト短調 作品63

Alceo Galliera指揮、フィルハーモニア、1956年録音

初めてプロコフィエフの協奏曲第1番を聴いた時は、バイオリンの音といい、変な曲だと思った。たまたま夫がレコードを持っていたのだが、独奏者は、イーゴ・オイスラフ であった。それがダビット独奏を聴いた途端に大好きになってしまった。



サン=サーンス

☆序奏とロンド・カプリシチオーソ 作品 28

シャルル・ミュンシュ指揮、ボストン交響楽団 1955年録音


シベリウス

☆バイオリン協奏曲

Rozhestvensky 指揮、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
1965年録音